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まもなく春の彼岸。“生者が死者の声”に耳を傾けるひと時であってほしいいと思います。彼らはきっとわれわれ生者にメッセージを送っています。
制作会社の草分けといわれた㈱テレビマンユニオンのスタッフと仕事をしたことがありました。骨のある制作の力を感じたことを記憶しています。
今年1月21日、村木良彦元社長が死去されました。このニュースに一つの時代が逝った感があります。
「死者に生者の声は届かなくても、生者には死者の声が聞こえるのだ。村木よ、これからも私たちに語りかけてくれ」と同志が弔辞を読んだと報道されていました。
生者は死者のメッセージで自分を高めることができるものです。知恵が得られるものです。
「千の風になって」に“私のお墓の前で泣かないでください。そこに私はいません。眠ってなんかいません。”という歌詞がありました。
宗教界からお墓不要論かと当時、反発もあったようでしたが、お墓は、死者からのメッセージの受信所ではないでしょうか。
死者の魂が何処に存在していても、生者が墓石を磨き、水で清め、花を飾り、死者を偲ぶなら、お墓は立派な受信所(受心所)となります。
日常の騒音から離れ、春のひと時を静かに、死者が生者であった過去へと自分自身も解放する――この行為は、今まで生者が気付かなかったことを死者が伝えてくれるのではないでしょうか。